行政書士+マンション管理士
【行政書士が自宅で理事を2年体験し、マンション管理士を目指す話 その3】え!自分がやるの?管理会社は?
私が自宅マンションの理事会役員を引き受けてから何回目かの理事会で、こんな話がありました。

このマンションには、1階に店舗用の区分所有部分(専有部分)があります。

ここでは現在、オーナー(店舗部分の区分所有者)が賃貸しており、そこで賃借人がラーメン店をやっていました。

ここまではよくある普通の話ですが、実はこの区分所有者はこの店舗部分(部屋の中)に勝手に壁を作り、2つの区分所有部分として、片方をラーメン店、もう片方をある会社へ倉庫として賃貸していたことが分かりました。
(商魂逞しいですねぇ〜)


これは当然、区分所有法上も我がマンションの管理規約上も認められていませんので、管理組合としては即刻この権利関係を清算し、区分所有部分の内壁を撤去することをこの区分所有者へ通知するよう、理事会で決議されました。


『まあ、当然だよな〜』


こんな感じで気楽に聞いていました。



理事長:『では、この通達はどのようにいたしたらいいでしょうか?』

とこの日参加していたN管理会社のフロント担当者へ質問します。



N社社員:『それはやはり内容証明郵便がよろしいかと思います』


理事長:『なるほど、ではその通達文は御社で作成していただけますか?』


N社社員:『いえ、それはできません』


え!できないの?なんで?毎月結構な額、管理会社へ払っているのに?



するとN社社員


N社社員:『あ、すいません。作成はできますが、法務部に依頼するので別途作成料がかかります』


えー!別料金なの??なんで??法務部は外部機関なの??


N社社員:『何故かは詳しくは今ご説明できませんが、社内でそのように決まっています』


なんじゃそりゃ。他の管理会社もみんなそうなの??


理事長:『そうですか。困りましたね。ではどういたしましょうか』


このあたりから若干嫌な予感が・・・・


N社社員:『そういえばYさんのお仕事は行政書士ですよね?Y(さんに作成してもらってはどうでしょうか?』


でたでたでたでた〜(お前だけはそれいうな〜)


絶対くると思ったこの流れ

そして追い打ち


理事長:『そうですね!大変申し訳ありませんがお願いできますでしょうか。理事の仕事として』


え、管理会社にはお金払えないから頼めないけど、自分には理事だからタダで書けと!

せ・せつない。切なすぎる・・・


で結局、何かその場の雰囲気に流されて自分がタダでやることになりました(涙)


管理会社ってそれぞれ当然違うのでしょうが、どこまでが事務管理業務にふくまれているのか、今度絶対調べてみようと思いました。


(続く)


世田谷のマンション管理士・行政書士 Y

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