プレゼンテーション1


第3回 意見を言わない風土〜油断していたことを悔やむ〜


現在のマンションに住む前、近隣にある別の分譲マンションに住んでいました。
そのマンションもやはり世田谷区の24世帯の小規模マンションでした。
但し、駅の真ん前のある今のマンションと違って、駅から10分の住宅街の中にあるそのマンションに住んでいる層は、小さなお子さんを持つファミリー層が多く、理事会に出席されるのは企業の中間管理職に見受けられる働き盛りのお父さんたちでした。
管理会社への要求は非常に厳しく、植木の剪定一つにしても、相見積もりを何度も何度も提出させるような管理組合でした。


なので、私は油断していました。
今のマンションも同じ様な状態だと思い込んでいたのです。
ところが、今のマンションは大らかなのんびりしたムード。
和を乱さないことが大事で、理事会で議論など起こりません。全て管理会社に任せましょう、という雰囲気。
前のマンションと雰囲気違うなぁとは感じつつ、大手のちゃんとした管理会社だし、任せっぱなしでもそんなひどいことは起こり得ないと高をくくっていた私。

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ところが、部屋の維持費が3万から6万になる、という驚愕の事実にぶち当たったわけです。
思い返してみれば、こうなってしまう予兆は転がっていたのでした。


2014年に行った大規模修繕工事。消費税が上がっちゃうから、と言って、やたら発注を急かされていたなぁ。
第1回の大規模修繕工事で、1000万円も借り入れするって、普通じゃないよなぁ。
大規模修繕工事じゃない不定期麹でも、常に相見積もりが提示されていないなぁ。


何も意見を言わないで任せていれば、任された側のいい様に事が進んでいく、今から考えればそれは当たり前なのでした。


相変わらず、理事会は「任せましょう」ムード。
私は「任せましょう」と悠長なことを言っていられる身分じゃありません。
生活がかかっています。
何とかしなきゃ。やれることからやっていこう。
そう決心したのでした。



前回のコラムはこちらから 

続く



(世田谷小規模マンション理事日記 H)

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